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春、海苔の葉体が成熟し、その先端からオスメスのある有性胞子が放出されます。
そして接合し果胞子になり、かきの殻にもぐりこみます。果胞子はそこで糸状体になり、
夏の間を過ごします。海苔の養殖は、まず、かき殻に糸状体を潜り込ませることからはじまります。
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海水温が下がる9月から10月上旬になると、成長した糸状体は分裂し“殻胞子”を放出します。
この殻胞子が「海苔の種」となります。この種を網に付けるのが採苗です。
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様々な自然の条件と状況を考え、共生しながら丹念に育てていきます。
網に海苔の芽が2cm位出てくれば養殖網を一部残して冷凍保管します。
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海苔の芽は半月ほどすると20cm位に成長し、収穫できるほどの長さになります。産地によって収穫時期は異なりますが、早い産地は10月下旬、遅い産地は12月上旬から始まり、翌年の4月位まで続きます。
一番初めに収穫した海苔の事を新海苔の中の初摘み海苔といいます。
この海苔は非常に香りが高く、口どけもよい、色艶も黒く歯切れがよい海苔です。
「はっとり海苔」の佐賀有明産は、この初摘みの海苔の中で最高級の物を選んで皆さんにお届けしています。
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収穫した海苔は付着しているゴミを取り除いてミンチにし1枚当りの重さが290〜340gになるように調合し、真水で洗い落として、海苔簾(のりす)の上に和紙の様に海苔を抄きあげ、乾燥機にかけ、水分を少し残して乾燥させ、丁寧に作られます。
出来上がった海苔は、金属探知機や異物混入除去などの厳しいチェックを繰り返し、色や味・香りによって格付けされ、各漁業組合に出品されます。 |
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漁連の厳しい検査によって等級がついた海苔は、入札権を持つ商社や加工メーカーによって入札によって競り落とされ、仕入れた後、各問屋さんを通じて店頭の渡り、皆さんの口に入るわけです。 |
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<焼き加工>
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買い付けしたそれぞれの海苔を、最も適した温度で丁寧に焼き上げます。 この温度を見誤ると、どんな良い海苔でも台無しになります。 長年の経験を持つプロが1枚1枚丁寧に焼き上げます。 |
<味付け加工>
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信頼のおける海苔の味付加工専門業者が、長年引き継がれた伝統のこだわりの味付けで、1枚1枚丁寧に味付します。
その味付のりをカットし、和紙の袋に入れて商品が出来上がります。 |
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このように、海苔は多くの時間と人の大変な努力、自然の力によって作られた最高の食物です。
栄養価は高く、食物繊維、ビタミン、鉄分、カルシウム、タウリン、などを含む非常にバランスが取れた食品であります。
昔から贈答品として喜ばれ、家庭食品として長く愛されてきた理由がお解り頂けたと思います。 |
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